ある妖精の唄


ヒトを嫌いになる度に
ひとつ
自分が汚れる気がした

それでも
ヒトは繰り返すのだ
気付かない、否、気付けない
その行為の愚かしいことに

その薄汚れた世界の中で、
唯一
輝いた私の羽も
今は。

ああ、何と愚かしい
ああ、何と醜い

そう感じる度に
汚れ、蝕まれた

ひとつ




誰かを嫌っている自分が一番嫌い。
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